メールを送るときの文章に改行を入れるか入れないか。これは様々なケースが想定されますので、これまで気になりながらもあまり突っ込んだことがなかったのですが、ネットでこんな記事をみつけました。
これをお読みの方は、「わかるわかる」という方と「えっ?どういうこと?」という方とで二手に別れるのではないでしょうか。この違いはパソコンからメールの送受信をするのが当たり前であった人たちと、スマートフォンが始まる前からの携帯電話のメールの送受信が当たり前の人たちとで別れます。
メールは基本的にプレインなテキストですから、改行をこちらが入れてやらないとただひたすら長い一行の文章が続きます。パソコンでメールの送受信をすれば画面が大きいので、書き手側も必然的に改行を入れなくては書いていて読みにくい文章になってしまいます。
一方で、携帯電話のメールからスタートした人たちは、書き込まれている画面がすでに相当に小さく、気にしなくても1行が画面いっぱいになれば改行(してくれたよう)になりますから、勝手に書いていて読みやすい状態にしてくれます。
考えてみれば、Wordで文章を作成していても1行の文字数は設定しているわけですから、1行の長さの読みやすさなんてことはあまり意識的に取り上げることなど今までなかったのかな、とも思います。今のWindowsはどうかわかりませんが、以前のそれに入っていたメモ帳(テキストエディタ)は設定で「画面いっぱいになったら改行する」にしないと、延々と1行が続きました。当時はそれに驚いていたわけですから、よほど1行の文字数というものを考えたことなかったのでしょう。
ところが、メールがパソコンと携帯とでシームレスになったときからこの問題は実はあるのです。パソコンメールの人たちは相手の読みやすさを考えて適切な文字数で改行を入れます(35文字から40文字がいいといわれています)。ところが、パソコンの出荷台数がスマートフォンにおされて減少が止まらない今、一体どれだけの人がパソコンでメールをみているのかというと、バッチリビジネスで使うよという人を除いてはあまり多くはなさそうです。パソコンから送信する際に、あえて気にして改行を入れたら、相手からしたら画面のサイズに合わせて自動的に改行が入るのに、送信者がわけのわからないところで改行を入れたので読みにくくてしょうがないという、ホトホトありがた迷惑なメールになってしまいます。
さて、この問題を解決するにはどうしたらいいのでしょう。
それにしても上のリンク先にもあるように、“iPhoneから送信”のあの署名、あれだけはやめてほしいものです。
photo credit: Ross Mayfield via photopin cc
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